特定非営利活動法人 LG Net 理事長就任にあたって
平素より、特定非営利活動法人ローカルガバメント・ネットワークの事業運営にご理解、ご協力とご支援を賜り誠にありがとうございます。
また、当法人ホームページをご覧いただきありがとうございます。
この度、法人設立時からのメンバーである山森からバトンを引継ぎ、三代目理事長に就任することとなりました東京都東久留米市の山田と申します。
私は2009年7月4日に山形県米沢市で行われました第1回研修会に参加したことで、当法人の前身である市町村職員を中心にした自主グループであるローカルガバメント・ネットワークと出会いました。
そこで目にしたのは、単なる研修会ではなく、遠く、北海道や沖縄県石垣市から手弁当で研修会に参加して、勉強して、自らの町でこの経験を活かしたいという熱意に溢れた、志のある参加者の姿でした。
この研修会のために米沢市に集結した皆さんと交流したことがきっかけとなり、私の仕事に対する向き合い方の後押しをしてくれることとなりました。
以後、三回目の研修会を東久留米市で開催するなど、ローカルガバメント・ネットワークと関わり続け、法人化にあたっての設立メンバーとなり、今日に至ります。
さて、当法人では、新型コロナ感染症が蔓延した自粛期間を除き、毎年、さまざまな地域で、地域の自治体の皆様などのご協力をいただきながら研修会を開催しております。もともとの成り立ちから、当法人の研修会では、税の徴収に関するものが多くなっております(当法人ホームページの研修会のページをご覧ください)。しかし、徴収実務に限らず、参加された皆様の業務における気づきの場となっているものと自負しております。
ローカルガバメント・ネットワークは、その名の通り、現役と元職の市町村職員を中心に構成されております。かつては、徴税や債権回収に従事していても、異動により、今は違う部署で活躍されているメンバーが多々おります。また、年に1度のLG Net 研修会には、全国の都道府県、市町村の参加者が自治体の垣根を超え、人と人との関係・連携を構築することで、徴税や債権回収だけではなく、さまざまな業務上の問題や課題などを議論し、解決していく場にもなっております。
近年は、どの自治体におかれましても、職員数が減少しているものと思いますが、同時に多様化する住民ニーズにも応えていかなければならず、職員個々の知識と能力向上のみならず、自らが考え行動できる力が必要不可欠となっているものと考えます。
当法人の活動や研修会に参加されることで、皆様がお勤めの地域住民の福祉の向上に寄与できますように、その一助となることを望んでおります。
これからでも構いません。是非とも当法人の事業にご参加いただき、我々と一緒に地域住民のために仕事をしましょう。
令和7年10月1日
特定非営利活動法人 ローカルガバメント・ネットワーク
理事長 山 田 雄 大
特定非営利活動法人 LG Net 理事長退任のあいさつ
私ごとではございますが、令和4年7月16日に開催されました当法人定期総会におきまして、代表理事を退任させていただきました。平成23年の法人設立以来、11年の長きに渡り代表理事の大任を果たすことができましたのも、ひとえに法人の趣旨にご賛同くださいました自治体・関係機関・有志の皆様、法人理事・会員諸氏のご尽力あってのことと改めて御礼申し上げます。
当法人を設立することとなったいきさつは「メーリングリストLG Net」の存在を抜きには語れません。このグループの存在が現在のLG Net研修会を生み、当法人を誕生させました。全ては仲間達の声と意思の結晶だと思っています。
この11年の間に情勢は大きく変わり、それとともに徴収環境も変貌しました。環境は変わりましたが、本質的な変化はないと私は思っています。技術もさることながら、職員としての仕事にあたるハートに尽きると思うのです。言葉を換えれば、この「ハートの栄養剤たれ」が当法人の存在意義そのものだという自負が今でも胸にあります。
様々な情勢の変化があったとしても、徴収の仕事、公務員の仕事がなくなることはありません。情勢の変化に応じた技術、立ち塞がった事例に対して全国の仲間達の協力を得て解決できたという事例、技術や知識が乏しくとも「強い思い」でこれを克服した体験。これらの経験や体験を積み、現場の「知りたい」に応えることができる講師がこの法人にはいます。当法人の直営事業ではありませんが、日常からこの講師とつながることができるメーリングリストもあります。いずれも長年の蓄積の中で培われた資産です。どうか今後とも当法人のかけがえのない資産を、志ある公務員の皆様に末永くご活用いただきたいと切に願っております。
私自身、法人の理事職は退任いたしますが、法人の会員としては今少し活動をさせていただきたいと思っています。いかなる組織でも新陳代謝は必要なのです。法人としても脳細胞の若返りが必要です。新たに理事長を担っていただく山森さんをはじめとする理事の皆さんに法人を託します。
一方で私自身の気持ち、ハートの衰えは残念ながら、まだありません。今後とも求められれば可能な限り自身の経験をお話させていただきますので、ご要望がありましたら当法人にご用命ください。
まずは一区切り、これまでの御礼とさせていただきます。ありがとうございました。
全国の徴税吏員の皆さん、仕事しましょうね!
令和4年7月
特定非営利活動法人 ローカルガバメント・ネットワーク
前理事長(顧問) 堀 博 晴