特定非営利活動法人 ローカルガバメント・ネットワーク(NPO LG Net) オフィシャルウエブサイト

所属講師のご紹介

現場に即した実践的な講演

NPO LG Netでは税、料金の回収等について、現職公務員、OBが自らの手で実践し蓄積した多くのノウハウにより、現場に即応した講演を行います。
一方的な講演だけではなく、参加者みなさま自身の手で課題にきづき、解決の力をつけていただくよう、会議運営の支援(ファシリテーション)も行います。
自治体の財政運営に住民の関心が高まる中、学校教育現場、社会教育現場など地域への派遣もお引き受けいたします。
講演以外にも執筆等もお引き受けいたしますのでご相談ください。

堀 博晴(ほり ひろはる)


現職
当法人顧問

略歴
1947年⽣まれ。中央⼤学法学部卒、東京都入庁。江⼾川区役所を経て⼩笠原復興事業に従事した後本庁で同和対策、災害対策に携わる。主税局徴収部機動整理課⻑の時、全国で初めてインターネット公売を実施し成果を上げる。
主税局徴収指導室⻑を最後に退職し、⾃らヤフーのスタッフ募集に応募し、(株)ヤフーに転職。「インターネット公売の伝道師」として全国1,100以上の地方⾃治体、⼀部事務組合などが利⽤するまでに成⻑させた。
201110⽉当法⼈を設⽴し理事⻑(2022年まで)。201211⽉にヤフーを定年退職後任期付き職員として東京都⼋丈町税務課徴収係⻑、宮崎県川南町税務課管理収納係主幹、⾹川県中讃広域⾏政事務組合主席徴税官、安芸広域市町村圏事務組合租税債権管理機構管理局長を歴任。20054⽉から20163⽉まで厚⽣労働省国⺠健康保険収納率向上アドバイザー。現、当法⼈顧問。

おもな講師履歴
奈良県税務課徴収対策研修会
栃木県国保連合会保険税徴収事務研修会(応用編)
鹿児島県市町村税務職員徴収事務研修会 他多数

講演の特徴
「逃げない、引かない、驚かない」。新⼈から中堅・ベテラン、管理職まで幅広い徴収職員に対して徴収へのやる気と意欲を喚起させ、マインドからマネジメントまで、対象層に合わせた講義を展開します。

著作等
インターネット公売のすべて―徴収率アップの決め⼿:2006 ぎょうせい
インターネットが変えた!⾃治体増収⼤作戦(共著) :2008 ぎょうせい
東京都国保連合会会報等に寄稿多数

一言
インターネット公売を考えたきっかけは、「どうやったら効率よく一円でも多く徴収できるだろう」でした。それは、多くの徴税吏員の皆さんが抱えている思いだとおもいます。問題はどこにでもたくさんありますが、「できない理由」よりも、「できる方法」を考えたい。そういう考えにいたるお手伝いができたら嬉しいです。

野中 哲男(のなか てつお)


略歴
1950年⽣まれ。中央⼤学法学部卒、神奈川県川崎市入所。幸区役所を振り出しに退職までの36年間、税務⾏政⼀筋。その終盤12年間徴収に携わる。
川崎市での不動産公売・インターネット公売を主導した。2006年から市町村アカデミーで動産・不動産公売などに係る講義を担当。2011年から山梨県地方税滞納整理推進機構特別アドバイザー、2015年から川崎市市民・こども局こども本部保育対策課保育料徴収指導員を務めている。

おもな講師履歴
市町村アカデミー(不動産公売のポイント・強制徴収債権の滞納整理)
新潟県徴収事務研修会
福島県いわき市債権管理課研修会 他多数

講演の特徴
初任者の気持ちに寄り添い、記憶に残る丁寧な研修に定評。

著作等
⽉刊 判例地方⾃治№221222:ぎょうせい

講師からの一言
徴収事務は専門性が高く、法律知識はもとより、経験の蓄積・ノウハウの承継が重要であると言われています。実際には、少人数の組織では継続性を保つことさえ困難な状況にあります。
小さな市町の滞納整理の指導を経験し、担当者不在の中で滞納整理を進めた経験から、組織の規模に合わせた組織的な取組を検討する必要性を感じています。
人数が少なくても、ベテランがいなくても、できることはキッチリやっていける組織のマネージメントを考えていきたいと思っています。

鷲巣 研二(わしず けんじ)


略歴
1953年⽣まれ。日本⼤学法学部卒、神奈川県横浜市入庁。緑区役所納税課を経て企画財政局主部収納指導係⻑の後、保育課管理係⻑、保険年⾦課⻑、財政局主税部収納対策推進室⻑、区総務課⻑、監査事務局調整部⻑、副区⻑などを歴任し、財政局主税部債権回収担当部⻑を最後に退職。税務管理職のときは、特に滞納整理初任者の育成に力を注ぎ、「部下の心に火を点ける」(=意欲を引き出す)よう心掛けていた。

おもな講師履歴
総務省自治大学校税務専⾨課程徴収コース(交付要求・参加差押・動産の差押)
市町村職員中央研修所(市町村アカデミー)
全国市町村国際文化研修所(JIAM) 他多数

講演の特徴
租税法律主義、法律に基づいた滞納整理を徹底するよう呼びかける。単なる法律の逐条解説ではなく、それぞれの制度の趣旨・目的に沿って実務を進めるよう提唱している。

著作等
よくわかる地方税滞納整理の実務とマネジメント改訂新版:2022 時事通信社出版局
事例で読み解く滞納整理:時事通信社「税務経理」連載
徴収の智慧:ぎょうせい 月刊「税」連載

講師からの一言
①租税法律主義を徹底させているかどうか、②早期着手・早期処分をしているかどうか、③徴税吏員に裁量が委ねられているものと、そうでないものとを明確にして実務を進めているかどうか、④同じ事の繰り返しと、事務の後戻りをさせていないかどうか、⑤税法上、納税交渉(折衝)や悪質な滞納者などという言い方は、あり得ないので、使っていないかどうか、⑥弁明責任(説明責任)は、滞納者の側にあることを自覚して実務を進めているかどうか、⑦滞納者本人が自分で止めない以上、延滞金の加算を止めてあげることが出来るのは、徴税吏員だけなのだから、出来るだけ負担を少なくしてあげる(=差押えをする)ようにしているかどうか、等々当たり前なことが、日々の実務の中で本当に当たり前に行われているかどうかについて、点検してほしいと思っています。

佐藤 三知子(さとう みちこ)


略歴
1953年⽣まれ。法政⼤学卒。東京都入庁。東京都主税局徴収部滞納整理専⾨課⻑などを歴任。退職までの15年間滞納整理に従事した。2014 3⽉に東京都を退職し、現在⽂京区総務部税務課納税係、指導員。

おもな講師履歴
市町村アカデミー(徴収事務「課題演習」)
公益財団法⼈東京税務協会税務セミナー
北海道後志広域連合市町村職員特別研修会 他多数

講演の特徴
研修は「滞納整理の経験を伝承する場」との思いを込め、聞く⼈のやる気を⾼めながら、財産調査・捜索から差押、公売まで実践的で役⽴つ講義に定評。
⾃⾝が実践してきた「安易に徴収努⼒をあきらめない」という熱い思いが伝わる熱量ある講義が定評。

講師からの一言
徴税吏員証を受け取った時、私のやる気スイッチが入りました。25年間今だにオンのままです。
「徴れないところから徴る!」
「できないとは言わない、絶対に!」
これが累積滞納事案の整理の心得です。
LGネット研修会は法律の知識習得だけでなく成功体験など知恵の宝庫です。ぜひ研修会に参加してみてください。

川井 幸生(かわい ゆきお)


略歴
1954年⽣まれ。1984年神奈川県横浜市入庁。⾏政運営調整局課⻑補佐、横浜市健康福祉局担当課⻑等を歴任。この間総務省⾃治⼤学校税務専⾨課程徴収コースの設⽴に参加し、以後「捜索・動産・有価証券の差押」で講師を務める。現横浜市健康福祉局保険年⾦課滞納整理指導員。
当法⼈前副理事⻑で、現顧問。

おもな講師履歴
総務省⾃治⼤学校税務専⾨課程徴収コース(捜索・動産・有価証券の差押)
滋賀県地方税税務協議会市町幹部税務職員研修
福岡市保健医療局保険年金実務研修会 他多数

講演の特徴
圧倒的な経験事例をもとに「こうやったら、できる」を実務視点からわかりやすく解説する。中堅からベテランまで知識のアップデートが期待できる講義を展開。

講師からの一言
国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有し、我々公務員の責務は、国民のすべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めることです。
徴収職員は、この公務員の責務を果たすために必要な財源を確保しなければなりません。
私は、自ら考え、自ら行動する徴収職員を一人でも多く育成することが、私の使命と思っています。

谷垣 秀人(たにがき ひでと)


略歴
1963年⽣まれ。1989年4⽉兵庫県豊岡市入庁。経済部⾃動⾞教習所にて指導員・検定員として従事した後、本庁税務課に異動。総務部税務課収税係・係⻑を経て都市整備部建築住宅課管理係・係⻑、課⻑補佐、参事を歴任。

おもな講師履歴
鳥取県東部徴収ネットワーク研修会
安芸県税徴収部会研修
北海道十勝市町村税滞納整理機構研修会 他多数

講演の特徴
徴収経験ゼロから税務課時代(公債権)にはインターネット公売、不動産一斉公売、過払い金返還による多重債務者の救済などを手がけ、建築住宅課時代(私債権)には市営住宅使用料の徴収率100%を達成した経験をもとに「超進化系徴収論第1章・第2章から完結」までと題し、講師自身の初任者時代から成長を遂げていった経験をもとに、問題解決の視点と手法をわかりやすく講演します。
「あなたも徴収率100%を目指し、勇気をもって、まず、一歩・やろうと思えばできる」をモットーに熱い語り口で聴衆をひきつけます。

講師からの一言
自身は公務員の身分で自動車教習所の指導員として勤務、42歳で本庁事務職に移動と異色の経歴でありながら、税(公債権)8年、住宅(私債権)10年と、残りの公務員人生を徴収の道に捧げました。その間学んだ事は、人生ピンチはチャンス、決して下を向かなければ、問題は解決出来ることです。
徴収の現場は最後の砦であり、自身の後ろには9割を超えるサイレントマジョリティーの声があること、そして、自身が諦めることは市民の方々の不利益になること、前例主義から常に自身で問題点を考え、解決することが必要です。そのことが人材から人財への変貌への道であると思います。

菅原 伊奈子(すがわら いなこ)


略歴
1959年⽣まれ。酪農学園⼤学卒業後、北海道浦幌町役場入職。
財政、企画、年⾦、議会事務局等を経て、2003年から税務課納税係⻑、2005年より町⺠課⻑補佐兼納税係⻑として徴収事務にあたり、この間、北海道内の市町村で最も早くにコンビニ・クレジット納付を導入したほか、債権管理条例制定も担当した。
この間、2005年に発⾜したZEIMU-NET(後のメーリングリストLG-Net)設⽴の中⼼メンバーとなり、現在までLG-Net代表を務めている。
2016年に浦幌町役場を早期退職し、2022年まで⾼知県・東洋町で任期付職員。現東洋町債権管理アドバイザー。当法⼈前副理事⻑で、現顧問。

おもな講師履歴
⾼知県徴収フォーラム研修会
千葉県国保収納率向上研修会
和歌⼭県住宅新築資⾦貸付⾦回収管理組合研修会 他多数

講演の特徴
税料の徴収に加え住宅新築資⾦等貸付⾦の回収整理など現場の経験で培った机上論よりも実務・実践論でおこないます。「⼩さなまちでも、やればできる」がモットー。モチベーションアップと、実務⼒向上に力点を置いた講義を展開。

一言
小さい町で徴税吏員をやってきました。小さいながらも大きな問題がいくつもありました。そんな時に近隣市町村や全国の仲間に聞いて助けられた事がたくさんありました。
私は自分が体験したことをお話します。規模が小さくでもできることはあります。私のお話が足りなかったら質問してください。そして是非、一緒に聞いていた隣前後の人ともお友達になってください。私の講義がきっかけで仲間が増えるきっかけになれば嬉しいです。

前田 浩治(まえだ こうじ)


略歴
1964⽣まれ、福岡⼤学経済学部卒業後熊本県入庁。後菊池事務所税務課を振り出しに、税務(県税及び市町村税徴収)、奨学⾦(県育英資⾦)、家賃(県営団地)、商⼯貸付⾦(⾼度化資⾦)の未収⾦回収業務に従事。またこの間に中小企業診断士資格を取得した。
県税・市町村税については、併任徴収業務により、捜索、公売会を実施、地方税徴収特別対策室において住⺠税等の滞納事案解決にあたる。奨学⾦においては⽀払督促、少額訴訟、訴訟を⾏い、債務名義をもとに預貯⾦、給与、⾃動⾞、軽⾃動⾞、不動産の強制執⾏⼿続きを経験し、滞納を圧縮、滞納発⽣抑止につなげた。
⻑期⾼額滞納や連帯保証⼈等の相続事案に対する取組みについても管理事務を徹底し、未収⾦削減を図った。

おもな講師履歴
全国地方税務協議会研修会
徴収道友の会岡⼭県⽀部徴税吏員⾃主勉強会
北海道標茶町職員研修会 他多数

講演の特徴
納税交渉・捜索・⾃動⾞差押(タイヤロック)・公売・合同公売など、「滞納整理」にまつわるあらゆる事務を、ロールプレイ等を通じてわかりやすく解説します。私債権の徴収(⽀払督促・訴訟・強制執⾏)、相続発⽣時の未収⾦管理等も豊富な経験をもとに講演します。

講師からの一言
未収金の課題解決のためには、滞納事案が抱える様々な総合問題を解く必要
がある。納付できる状態に導くためには、滞納事案に係る情報収集と整理に
加えて、推理・推察力の必要性を強く感じています。 
財産調査権に制限がある私債権の回収は、情報収集の段階から財産発見の可
能性につながる交渉や関係者との接触が大切です。債権回収全般の講義の中
で「徴収力の向上」を目指していただくことを望みます。

竹内 譲二(たけうち じょうじ)


略歴
1962年⽣まれ、1985年⼤分県⼤分市入庁。2008年⾃治⼤学校税務専⾨課程第76期修了。財務部納税課において収納グループの各班グループリーダーを経て、財務部納税課政策監兼収納率向上担当、財務部次⻑兼納税課⻑を歴任。2023年より財務部納税課主査(再任⽤)。この間、⼤分市は2009年(平成21年度)に全中核市第 1 位 、収納率95.52%(現年98.69%、滞繰24.46%)を達成。以後も常にトップクラスに位置し、収納率を上昇させ続けるとともに、徴収にかかる時間外勤務労働時間(20062018) 9 割以上削減することに成功させた。

講演の特徴
個々の「滞納整理の⼼構え」から、経験による「チーム納税の軌跡」などの組織論・マネジメント論まで幅広く講演します。

おもな講師歴
富⼭県地方税収税対策研修会
時事通信社プレミアムセミナー
九州都市税務職員研修会 他多数

著作等
⽉刊 地方税(2020年1⽉)『令和元年度⾃治税務局⻑特別表彰を頂いた取組について』
(⼀財)地方財務協会
税務経理(2020年7⽉17)『「租税法律主義」と「職場メソッド』︓時事通信社

講師からの一言
大分市納税課は、私の課長としてのラストイヤーであった2022年(令和4年度)に収納率99.52%(現年99.88%、過年27.61%)という過去最高の数値を達成しましたが、これは「『租税法律主義』に対する正しい認識」、「徴税吏員としての意識」、「自らが考え実践できる組織」のそれぞれの充実、成長がもたらしたシナジー効果によるものであると考えております。
正しい認識ができれば、意識が変わり、同じ意識を持てば組織が変わるのです。

山田 仁(やまだ ひとし)


略歴
新潟県。自治労東北地連青年婦人協議会議長などの労働組合役員を歴任。新潟県税務課犯則調査班などで脱税調査を担当し、全国を席巻した軽油引取税の広域脱税事件を摘発した。各地域の新潟県徴収機構特別機動整理班で市町村の長期高額案件を担当。新潟地域振興局県税部間税課長、新潟地域振興局県税部副部長などを経て新潟県を定年退職。平成29年税務職員総務大臣表彰。新潟税務協会共同代表。

おもな講師履歴
静岡県徴収事例研修会 
三重県徴収事務マネジメント研修 
宮崎県徴収マネジメント研修 他多数

著作等
月刊「税」(2024年2月号)「巻頭言 税制鳥瞰図」 他

講演の特徴
「租税法律主義の徹底」による滞納整理マネジメント等について、豊富な経験と実績を踏まえた実践的な講義を行います。
主な講義に、「租税法律主義と滞納整理マネジメント」「租税法律主義に基づく滞納者対応」「行政対象暴力対応」「捜索」「反対債権との相殺」「地方税優先の原則と質権」「軽油引取税の脱税事件簿」 他

講師からの一言
私が滞納整理の現場で実践し、研修等でお伝えしてきた柱が3本あります。
一つは租税法律主義の徹底です。法によらない分納を承認していませんか? 滞納処分が可能な財産があるのに債権を放棄していませんか?
二つめは租税債権の完全回収です。組織目標が「滞納額の圧縮」では不十分。現年度内に「完全回収」を図る組織マネジメントはマストです。
三つめは完全回収において最適な滞納処分を選択するということです。
これら3本の柱を実践した団体は、滞納債権回収と人材育成に大きな成果をあげています。一緒に学んでいきましょう。